むずむず脚症候群の原因は?

ドパミンの機能障害と鉄欠乏が原因と考えられています。
実は、むずむず脚症候群の原因はまだ明らかにはなっていません。有力な説として脳内の神経伝達物質の1つであるドパミンの機能障害や鉄が関与していると言われています。
ドパミンは、さまざまな運動機能を潤滑にする働きをします。また鉄はドパミンを作る過程で欠かすことのできない物質。その鉄の不足によりドパミンがうまく合成されないことで症状を引き起こすのでは、と考えられています。
むずむず脚症候群は、原因がはっきりわからないもの(一次性)と、他の病気や薬などが原因となって起こるもの(二次性)に分けられます。二次性の原因としては、慢性腎不全(特に透析中)、鉄欠乏性貧血、妊娠、糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチなどが挙げられます。原因は?


治療が必要だと考えられる患者さんは約200万人。
欧米人に比べると日本人には比較的少ないと言われていますが、それでも人口の2~5%(※1)の潜在患者が存在すると言われています。その中でも日常生活に支障をきたし治療が必要だと考えられる患者さんは約200万人(※2)いると推定されます。むずむず脚症候群はまれに小児にもみられますが、主に40歳以上の中高年の方に多く、男性に比べて女性の患者さんの割合が多いと報告されています。さらに不眠症患者の10人に1人の割合でむずむず脚症候群の患者さんがいるとも言われています。

むずむず脚症候群の診断基準