◆むずむず脚症候群の4つの診断基準

①脚にむずむずするような不快な異常感覚が生じ、じっとしていられず、脚を動かしたくなる。 
②座っていたり横になっていたりするなど、安静にしているときに異常感覚が悪化する。 

③運動すると、異常感覚は改善する。 

④昼間よりも、夕方や夜に異常感覚が強くなる。


◆薬物治療~治療に効果的なお薬がありますそれでも改善されないときは

主に使われるのは、パーキンソン病の治療薬であるカルビドパ/レボドパ合剤(商品名:メネシット)です。脳神経に指令を伝えるドーパミンという物質の働きを改善する薬で、パーキンソン病の治療で使うよりも少ない量を服用します。

 

 

また、海外では、2006年にパーキンソン病治療薬のプラミペキソール(商品名:ビ・シフロール)が同症候群の治療薬として承認されています。日本においても、臨床試験が終了し、75%以上の患者に効果が見られ、また副作用も少なかったとして、承認申請されています(追記:2010年1月に保険適用が承認されました)。

十分な効果が得られない場合は、抗てんかん薬であるクロナゼパム(商品名:リボトリール、ランドセン)をさらに用いることもあります。また鉄分不足が原因となっていると考えられる人には、鉄分を補充するための鉄剤を使います。これらの薬物療法で9割以上の人に症状の改善が見られます。

治療を受けるにあたっては、睡眠障害を専門にしている医療機関を受診しますが、近くにない場合には精神科もしくは神経内科に相談してみましょう。


 

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