病気の症状・診療の方針

うつ病

1.うつは治る病気ですか?

うつ病は、治る病気です。 うつ病は何らかの原因で気分が落ち込み、生きるエネルギーが乏しくなって、その結果、身体のあちこちに不調があらわれる病気です。日本人の5人に1人が、一生のうちで一度はうつ病を経験するといわれている時代ですが、そのうち治療を受けている人はわずかであるといわれています。 うつ病は精神面、身体面にさまざまな症状があらわれます。

一般的にはそれらを原因別に「身体因性うつ病」、「内因性うつ病」、「心因性うつ病」と分類されてきましたが、最近では症状の程度と持続期間による分類(重症のうつ病「大うつ病」と軽症のうつ病)が行なわれるようになってきました。 うつ病の知識が広まってきたとはいえ、軽いうつに悩む人たちは普通に見えるために「単なる甘えだ」と誤解されたり、本人が病気と気がつかず、適切な治療を受けないでいたりする場合も少なくないようです。

不治の病とは違い、うつ病は治る病気です。正しい知識を身につけ、適切な治療を受けましょう。


悩み・うつ

2.うつになりやすい人はどんな人?

現在は、誰もが複数のストレスを持っていますので、誰もがうつ病と無関係とはいえません。しかし、その中でも特に下記の素因をもつ人がストレスにさらされたうえ、傷心、転勤、出産などで違う環境に置かれるとうつ病になりやすいといわれています

まじめで仕事熱心 
完全主義で几帳面 
仕事や家事を人任せにできない 
融通がきかない(思考が柔軟性に乏しい) 
人にどう見られているか非常に気になる 
うつ病ではこんな症状があらわれやすい うつ病を早期に発見し、治療を受けるためにはどんな症状があらわれるのか知っておく必要があります。しかし、誰もが経験する単なる「気分の落ち込み」とうつ病の症状は似ていますので、うつ病の症状といっしょにその見分け方の目安も覚えてください

次はうつの初期症状について説明していきましょう!

 

うつの初期症状について