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抗うつ剤の種類 長所と短所
◆ 抗うつ薬の種類とそれぞれの長所と短所
表に記したのは、現在うつ病の治療に使用されている抗うつ薬です。
一般に三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI、SNRI、NaSSAの5種類に分類することができます。
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【三環系抗うつ薬】
最初に開発された抗うつ薬で、成分の化学構造の特徴から三環系という名前が付けられています。
これらのくすりはうつ病の症状を改善する効果が期待できるのですが、その半面脳内の複数の神経伝達物質に作用するため副作用として口渇、便秘や心臓への影響が現れることもあります。
【四環系抗うつ薬】
三環系抗うつ薬に続いて開発されたくすりで、これも化学構造の特徴から四環系といわれています。うつ病の症状を改善する効果は三環系よりも弱まったのですが、その分副作用の発現が三環系よりも抑えられました。
【SSRI】
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 (Selective Serotonin Reuptake Inhibitor) のことで、各単語の頭文字を取ってSSRIと名付けられています。
SSRIは近年開発された新しいタイプの抗うつ薬で、世界中で幅広く使用されています。
SSRIはその名前の通り、うつ病の原因となるセロトニン系のみに選択的に作用して、神経終末のセロトニンをある程度増やすように調整することでうつ状態を改善するといわれています。従来の抗うつ薬に比べ、必要な受容体のみに選択的に作用するため副作用が少ないとされています。
【SNRI】
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitor)のことで、各単語の頭文字を取ってSNRIと名付けられています。
SNRIはセロトニン系と同様に、ノルアドレナリン系にも作用し、比較的早期に効果が発現するといわれています。ほかのくすりとの相互作用が少なく、副作用が少ない、抗うつ薬とされています。
【NaSSA】
四環系抗うつ薬。ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬 (NaSSA) というカテゴリに分類(noradrenaline and specific serotonergic agent) アドレナリン性自己受容体の遮断でアドレナリンの産生を高め、serotoninの放出を促進する。さらに、セロトニン2A、2C、3受容体、ヒスタミンH1受容体を遮断する。される。SSRIやSNRIとは異なる作用機序であり、短時間で効果が発現し、効果は持続的である。 2009年3月現在93カ国で承認され、日本においては2009年7月に製造販売が承認され、シェリング・プラウおよび明治製菓によって販売されています。
めぐろ駅東口メンタルクリニック
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