月経前不機嫌性障害(PMDD)について

◎月経前不機嫌性障害
(Premenstrual Dysphoric Disorder, PMDD)

PMSよりさらに症状が強く、日常生活に支障をきたすような程度のものになると、それを月経前不機嫌性障害(Premenstrual Dysphoric Disorder, PMDD)といいます。

PMSの症状が現れる人のうち、5~8%の人は精神的症状が非常に強く出てしまうPMDD(月経前不機嫌製障害)と診断されることもあります。強い精神的不安を呈し、暴力的目黒 品川 診療内科 精神科 社会不安障害 パニック障害 うつ 不眠症はめぐろ駅東口メンタルクリニックへ 03-6277-2188な行動に出たり、重度のうつ状態から自殺願望まで抱いてしまうことまであり得ます。要するに、主に精神的な症状が非常に重いPMS患者の女性のことをPMDDと診断します。

PMDDでは、PMS以上に精神症状が顕著に現れるという特徴があります。強い抑うつ気分や不安感、怒りの感情などがみられ、時に、抑うつ気分がこうじて、自殺念慮がみられることすらあります。

PMDDでも、PMSと同じようなメカニズムも働いているとは思われますが、PMSとは違ってセロトニンにという神経伝達物質の機能性の変調が背景にあると考えられます。このような観点からは、むしろうつ病に似た疾患といえるかもしれません。pmdd

PMDDと思われる症状や、またPMSの精神的症状の治療に効果的と言われているのがSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ剤の一種です。シナプスにおけるセロトニンの再吸収に作用することで抑うつ症状を改善する薬で、黄体ホルモンや卵胞ホルモンなどの作用によって低下していると考えられるセロトニンをおぎなう作用があります。副作用として気分が悪くなり吐き気がするなどの症状が現れることもありますが、1~4週の服用継続で消失することが多いため、服用する場合は一定期間試してみる必要があります。

PMDDでも、比較的症状が軽ければ漢方治療も選択肢の一つですが、SSRIを用いた治療が推奨されています。自分が、PMDDに相当するような強度の月経前の症状をもつことを自覚していない女性は、案外多いのではないかと思われます。

めぐろ駅東口メンタルクリニックはひとり一人に合わせた治療計画とともに適切で有効な治療・処方を行います。

つぎは月経前の不快な症状の緩和についてお話します。

 

月経前の不快な症状の緩和について